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健康コラム

Vol.002 「食と脳の活性化」

2016.03.21 kff_wp_author  | 食と健康

フコイダンが豊富に含まれる沖縄もずくをよく食べている沖縄県の方々は、長寿が多いと長年言われてきました。日本食にも、世界的に見て比較的健康なイメージがあります。そこで、食事と寿命の関係に触れてみたいと思います。

健康寿命と脳───────────────────────────────────────────────────

「寿命」は、生きている以上、誰でも気になります。勿論、長く生きられるにこしたことはないですが、昔と違い、今では、ただ長ければ良いというものでもない、という考えも広まってきました。俗にいう「健康寿命」です。2000年にWHO(世界保健機関)が提唱した考え方で「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されています。そして平均寿命と健康寿命との差が、「健康ではない期間」を意味します。ちなみに2013年において、この差は男性9.02年、女性12.40年でした。健康寿命を伸ばすためには、身体的・精神的な観点から自身の不調をしっかりと把握し、備えることが重要です。しかしながら、身体の中で最も不調を自覚し難いのが「脳の健康」なのです。

 

神経細胞の伝達速度を上げるグリア細胞─────────────────────────────────────────────────

人間の脳は成人で約1.3kgあります。脳を構成する細胞は、神経細胞が1割程度で、残りの9割は神経細胞に栄養を供給し、神経の伝導速度を上げるグリア細胞です。「人間は脳の1割しか有効に使っていない」と言われますが、これはグリア細胞の機能が分からなかった頃に、神経細胞だけが働いていると考えられていたためなのです。現在は脳の大部分は活用されており、脳の一部で不調が生じた場合には、他の部分が機能を補完すると考えられています。

 

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脳機能は食物の影響を受けている

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また、これまで脳内には脳関門と呼ばれる、血中の物質を脳に入れるかどうかを選択する場所があるため、食物による影響をほとんど受けないと考えられてきました。しかし最新の研究では、食物によって脳内の神経伝達物質が影響を受けることが分かってきました。五感への刺激による影響も報告されています。具体的には、認知症の予防が期待され、脳への酸素供給を高めると考えられている緑黄色野菜に含まれるキサントフィル、生活習慣病の発症リスク低下を期待されるビールの苦み成分、脳を香りで刺激するといわれる柑橘類やハーブなどが注目を集めています。今はまだ比較的知名度が低い「フコイダン」も、やがて様々な方面から注目されるかもしれません。

 

日々の食事が支える若々しく健康な生活

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加齢で低下しやすい脳の機能は、思い出す力や計算能力だといわれます。一方、絵画の制作など、芸術的な力はむしろ上昇が見られます。また、26~106才の脳内の遺伝子発現の変化について、網羅的に解析した報告によると、そのパターンは加齢と共に大きく変化し、個人差も大きく、後天的な環境要因がかなり寄与しています。脳が年をとっていくことは仕方ありません。

食は生きる力です。特に気候が厳しい時期などは、フコイダンが多く含まれる沖縄もずくなどの酢の物が一品あると、箸も進んで、食卓も華やかになります。日々の食事を見直すことで、若々しい健康な生活を過ごせるようにしましょう。